先週、123便事件絡みで動きがありました。同事件の遺族が当事者の日本航空に対してボイスレコーダーなどの一次証拠の開示を求めたと言うものです。それについての報道をまずお読みください。
日航ジャンボ機墜落事故の遺族 データ開示求め日本航空を提訴
2021年3月26日 18時34分
520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故の遺族2人が、日本航空がボイスレコーダーなどのデータの開示を拒否したのは、個人情報保護法などに違反するとして開示するよう求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのは、36年前、群馬県の御巣鷹の尾根に日航ジャンボ機が墜落し、520人が犠牲になった事故で亡くなった副操縦士の姉と乗客の妻の2人です。
訴えによりますと2人は、遺族には個人情報保護法や憲法で保障されたプライバシー権に基づいてボイスレコーダーやフライトレコーダーのデータの開示を求める権利があるのに、日本航空が拒否したのは違法だなどとして、すべてのデータを開示するよう求めています。
会見では原告の1人で事故で夫を亡くした吉備素子さんのビデオメッセージが上映され「ボイスレコーダーなどを開示することが、犠牲になった520人の供養になる。遺族が開示を求めるのは当然の権利で、事故の疑問点を払拭(ふっしょく)し、原因を明らかにするため、日本航空には持っている情報をすべて開示してほしい」と話していました。
日本航空は「訴状を受け取っていないため、現時点では会社としてコメントできかねます」としています。
引用元:NHK NEWS WEB https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210326/k10012938191000.html
この記事について特にコメントはありません。なぜなら、公表520名もの死者を出した大惨事ですから、遺族が納得するように全ての情報を開示するのは当たり前だからです。
事件当時にそれができていたなら、私が10年以上もブログを通して本件についてあれこれ書き立てる必要もなかったはずです。
本ブログへの批判的コメントの中に、「ボイスレコーダー(CVR)とフライトレコーダー(CFR)についてまるで言及がない」というものもありますが、当局発表のデータが信用ならないことは、乗客が機内で撮影した写真の示す事実とそれらの情報が著しく乖離している点を指摘することで、既に理由を述べています。
参考:折れなかった垂直尾翼(2)
※2010年当時の見解であり、その後修正した箇所もありますが、123便の飛行高度・位置についての考察については現在でも変更はありません。
別の言い方をすると、これまでの当局発表のCVRとCFRを基にしたあらゆる事故原因の追及は、良くて参考程度のもの、ある意味無意味かつ事件を事故として葬りたい日本政府の思うつぼだとも言えるのです。
わざわざ36年前の事実に頼らなくても、近年の森友問題で国家官僚が公文書を平気で改ざんした事実を私たちは目の当たりにしたはずです。もはや、公文書と言えど疑って掛からなければ物事の真実など到底辿り着けません。
本当に必要な資料は手垢の付いていない一次資料です。123便事件については情報公開法制定の前に大量の公文書が破棄されたとされていますが、それでもまだどこかに資料が残っているなら、123便の遺族だけでなく国民の声としてそれらの開示を求め続けなければなりません。そして、日本航空が本当に国民の立場に立つ企業であるならば、四の五の言わず求めに応じるべきです。
現在の喜劇にも似た感染症騒ぎを見れば分かるように、「マスメディアを使えば国民など簡単に騙せる」とする政府の姿勢は、123便事件を最悪の見本とする真実を伏せられた過去の事件・事故の積み重ねの上にあります。もうそんなことは通らない、その思いを本訴訟を通して知らしめす時なのだと思います。
参考:黒霧123便関連記事ガイド
ET NE AUFERAS DE ORE MEO VERBUM VERITATIS USQUE NIMIS QUONIAM IUDICIA TUA EXPECTAVI
真実をわたしの口から奪わないでください。あなたの裁きを待ち望んでいます。
(詩編 第119編43節)
キリストの御国にて記す
管理人 日月土
日航ジャンボ機墜落事故の遺族 データ開示求め日本航空を提訴
2021年3月26日 18時34分
520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故の遺族2人が、日本航空がボイスレコーダーなどのデータの開示を拒否したのは、個人情報保護法などに違反するとして開示するよう求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのは、36年前、群馬県の御巣鷹の尾根に日航ジャンボ機が墜落し、520人が犠牲になった事故で亡くなった副操縦士の姉と乗客の妻の2人です。
訴えによりますと2人は、遺族には個人情報保護法や憲法で保障されたプライバシー権に基づいてボイスレコーダーやフライトレコーダーのデータの開示を求める権利があるのに、日本航空が拒否したのは違法だなどとして、すべてのデータを開示するよう求めています。
会見では原告の1人で事故で夫を亡くした吉備素子さんのビデオメッセージが上映され「ボイスレコーダーなどを開示することが、犠牲になった520人の供養になる。遺族が開示を求めるのは当然の権利で、事故の疑問点を払拭(ふっしょく)し、原因を明らかにするため、日本航空には持っている情報をすべて開示してほしい」と話していました。
日本航空は「訴状を受け取っていないため、現時点では会社としてコメントできかねます」としています。
引用元:NHK NEWS WEB https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210326/k10012938191000.html
この記事について特にコメントはありません。なぜなら、公表520名もの死者を出した大惨事ですから、遺族が納得するように全ての情報を開示するのは当たり前だからです。
事件当時にそれができていたなら、私が10年以上もブログを通して本件についてあれこれ書き立てる必要もなかったはずです。
本ブログへの批判的コメントの中に、「ボイスレコーダー(CVR)とフライトレコーダー(CFR)についてまるで言及がない」というものもありますが、当局発表のデータが信用ならないことは、乗客が機内で撮影した写真の示す事実とそれらの情報が著しく乖離している点を指摘することで、既に理由を述べています。
参考:折れなかった垂直尾翼(2)
※2010年当時の見解であり、その後修正した箇所もありますが、123便の飛行高度・位置についての考察については現在でも変更はありません。
別の言い方をすると、これまでの当局発表のCVRとCFRを基にしたあらゆる事故原因の追及は、良くて参考程度のもの、ある意味無意味かつ事件を事故として葬りたい日本政府の思うつぼだとも言えるのです。
わざわざ36年前の事実に頼らなくても、近年の森友問題で国家官僚が公文書を平気で改ざんした事実を私たちは目の当たりにしたはずです。もはや、公文書と言えど疑って掛からなければ物事の真実など到底辿り着けません。
本当に必要な資料は手垢の付いていない一次資料です。123便事件については情報公開法制定の前に大量の公文書が破棄されたとされていますが、それでもまだどこかに資料が残っているなら、123便の遺族だけでなく国民の声としてそれらの開示を求め続けなければなりません。そして、日本航空が本当に国民の立場に立つ企業であるならば、四の五の言わず求めに応じるべきです。
現在の喜劇にも似た感染症騒ぎを見れば分かるように、「マスメディアを使えば国民など簡単に騙せる」とする政府の姿勢は、123便事件を最悪の見本とする真実を伏せられた過去の事件・事故の積み重ねの上にあります。もうそんなことは通らない、その思いを本訴訟を通して知らしめす時なのだと思います。
参考:黒霧123便関連記事ガイド
ET NE AUFERAS DE ORE MEO VERBUM VERITATIS USQUE NIMIS QUONIAM IUDICIA TUA EXPECTAVI
真実をわたしの口から奪わないでください。あなたの裁きを待ち望んでいます。
(詩編 第119編43節)
キリストの御国にて記す
管理人 日月土