前回の「北陸電力本店の地下電源」に続き、まずは化石燃料の高騰を理由に値上げを決めた電力会社について、その本店が実際にどのようなエネルギーを元に電力を得ているのか、その実態を公開して行きます。
今回の公開対象は、今月から33.3%の値上げを決めた「沖縄電力」です。
写真:昨年4月に完成したばかりの沖縄電力本店
沖縄県浦添市牧港五丁目2番1号
本店が在する沖縄本島には、石川・牧港・具志川・吉の浦・金武の5つの火力発電所があり、燃料には重油、LNG、灯油、石炭等の化石燃料が使用されているとあります。そして、各発電所が生み出す電力の最大出力の合算値は 193万kWとなります。
しかし、吉の浦発電所の電源は緊急時及び停電時の立ち上げ用電源と位置付けられているので、実際には高々140万kW程度の供給能力しかないのです。
これがどんなにおかしな数字かお分かりになるでしょうか?
以前、東京近郊のレジャーランド鼠の国(仮称)を運用するのでさえ、福島の原子炉1基分の電力(70万kW)を要するとお伝えしましたが、沖縄電力が示す数字は、福島級3基分にも満たない電力で人口129万人が住む沖縄本島の産業を回していると言うのです。
ここで次の条件で大雑把に需要電力を計算してみましょう。
・世帯数は大体人口の1/3ですから40万世帯とします
・1世帯当たりの実効アンペア数を10Aとします(契約アンペア数より少ない)
以上から本島の世帯全体で使用する電力総量(最大)は
100(V)×10(A)×10(A)×400,000(世帯)=4.0×109(kW)
となります。この数字は
400万kW
を意味しており、火力発電所の発電能力は民間世帯の総需要を明らかに下回っているのが分かるのです。
しかも沖縄本島には、在日米軍を含む3つの空港、都市部を走るモノレール、工場や大病院、ショッピングモールなど、民間世帯とは比べ物にならない大電力消費施設が控えているのです。要するに
沖縄本島の電力は火力発電で回っていない
のは、地下電源を云々する前に明らかな事実であり、本来はこの状況に対して疑問を持たない方がおかしいとすら言えるのです。
読者の皆様には、沖縄における電力供給の実態を、今回の沖縄電力本店を参考によく考えて頂きたいのです。
図:沖縄電力本店の地下電源マップ
概ね送電可能距離10~15km圏内に存在する
数字はメルマガ80号でお知らせした各電源のリスト番号です
ご覧の通り、沖縄電力本店ビルは上図の13ヶ所の電源から電力供給を受けることが可能です。この13ヶ所全ての発電方式が
原子力発電
であることは、もはや多くを説明する必要はないでしょう。そして、各地下発電サイトに設置されている原子炉の総数は、10万kW以下の小型発電炉を中心に
1265基
となります。
このように小型原子炉の数が多いのは、交流電気がミックスなどできず、各発電機毎に電力供給ブロックを形成しているからなのです。耳にタコができるほど繰り返していますが、交流電気とは、その性質上複数の発電機を共有できるものではなく、発電能力の総和で議論するのは、本来、物理的に意味を為さないのです。
実例として、停電の時に、隣の家までは電気が来ているというようなことが時折起こりますが、それは供給ブロックの境界がちょうど隣家との間にあることを示しているだけなのです。
メルマガ80号では、この電源位置について町名番地まで詳しくお知らせしていますが、やはり民間住宅の直下となる箇所も多いので、ブログでの公開は控えさせて頂きます。
私が強調したいのは、どこに地下電源があるのかという些細なことに囚われず、この国の電気エネルギーの実態がいったいどのようになっているのか、そして、その規模の大きさに思いを巡らして頂きたいのです。
なお、沖縄電力本店は牧港火力発電所に隣接していますが、この火力発電所からは電力供給を受けていません。この火力発電所は、基本的にその東側に構える嘉手納飛行場のバックアップ電源として用意されているのです。
ですから、沖縄本島における電力供給の主力は原発であると、もう断言しても良いでしょう。
この事実をこれまで隠し続け、「化石燃料の価格高騰」を理由に行った今回の電気料金の大幅値上げ、その値上げ理由に1ミリ程の合理性もないことがお分かり頂けたでしょうか?
どうしても値上げが必要だと言うなら、経済産業省はもちろん、電気事業連合会の会員企業は、これまで国民を欺き続けた事実を認め、この国の電気エネルギーの真実を伝えなければなりません。
* * *
地下原発は地上のものと同じ様に温排水を海に垂れ流し続けます。海水温の上昇は二酸化炭素の飽和量を下げ、海中から空気中に二酸化炭素が大量に放出されるようになります。
読者の皆様はこれでも、二酸化炭素が温暖化の主原因であるとお考えでしょうか?
神の臣民、掃除洗濯出来たらこの戦は勝つのぞ、今は一分もないぞ、一厘もないぞ、これで神国の民と申して威張ってゐるが、足許からビックリ箱があいて、四ツん這ひになっても助からぬことになるぞ。
ひふみ神示 第三巻「二二(ふじ)の巻」
第五帖 (八五)
キリストの御国にて記す
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