まるでこの日を狙ったかのように、空想戦争ファンタジー作品を量産するかわぐちかいじ氏の作品「空母いぶき」が公開されています。
図:公開映画「空母いぶき」
私にとって、かわぐち氏の作品は「沈黙の艦隊」が最初ですが、後年、世の真相を知るにつけて、かわぐち氏の現実認識の甘さは目に余ると感じています。それを幾つかピックアップすると次の様になるでしょうか。
(1)自衛隊には正規と非正規(偽)がある
(2)日本の艦船は既に原子力化されている
(3)世界の軍事装備品の技術基盤は殆んど日本製である
(4)日本海海戦は日米露欧の計画戦争である(ヤラセ)
それぞれについて私の認識を簡単に説明しましょう。
(1)自衛隊には正規と非正規(偽)がある
本ブログを長らく読んでいただいた読者さんには説明不要かと思いますが、自衛隊には漫画に描かれているような概ね理性的な、国民が一般的に想像し得る組織と、戦争遂行を絶対目的とし、超法規的な活動をしている別働組織の二つが存在します。もちろん、超法規組織ですから公式文書などにその存在が記載されているはずがありません。私はそれを偽自衛隊と読んでいます。私はその存在を10年に亘る123便事件の調査活動を通して確信しています。
123便事件の主役はまさにその偽自衛隊なのですが、その断片的な表れは、最近の沼津事情からも観測することができます。彼らは戦争遂行そのものが目的ですから、日本を守るなんてことを本気で考えていません。強いて守るべきものを挙げるなら、彼らのスポンサーである、古代から連綿と続く権力者の家系や、その影響下にある大企業群であると言えるでしょう。経済的利益と権威の維持のためには、日本人ですら殺すし、平和が続くことを望まない人たちです。
図:日本の実際の統治機構(仮説含む)
日本は見えない権力機構によって統治されている
各別働隊は奥の院(仮称)の直轄部隊と考えられる
関連記事:蘇る亡霊(19)
参考記事:駿河湾・沼津関連記事ガイド
(2)日本の艦船は既に原子力化されている
「沈黙の艦隊」では、日本初の原子力潜水艦が架空の存在として登場するのですが、何を言ってるのかと呆れるばかりです。自衛隊が現保有している公称スターリングエンジンの潜水艦は、燃料無補給で潜航日数40日が定期任務です。その40日も備蓄食料の搭載量の制限で決められているのであって、燃料や水の補給とは関係ないのです。正直、
どんだけ燃費がいいんだか
と言わずにはいられません(*1)。現在の小型原子炉のサイズはアメリカンフットボール大に小型化できるので、旧型の原潜のように露骨に大きな原子炉を船内に置く必要がないのです。おそらく、そのような小型原子力発電装置を公式スペックから外して搭載していることは明らかです。同じように「空母いぶき」のモデルになった、出雲や加賀のような大型護衛艦にも非公式の補助エンジンとして搭載されていることは間違いありません。
この技術革新を知らないからこそ、「沈黙の艦隊」や「空母いぶき」のような、時代錯誤的かつ大時代的な空想戦争ファンタジーが描けるのでしょう。
*1:元海上自衛官のお話より。本人もどうしてそんな長期間潜航ができるのか分からないし、潜水艦任務は極秘扱いなので誰も教えてくれないとか。また、隊内に何を任務としているか不明な部門があることも証言されてます。
(3)世界の軍事装備品の技術基盤は殆んど日本製である
日本は米国製兵器を泣く泣く買わされていると思っている方が多いようですが、最新兵器の電子基盤はほぼ100%日本製なんです。また、艦船建造などに必要な高張力鋼などの特殊素材も、日本の鋼材メーカーがほぼ独占状態です。国際軍事評論家のB氏によると、日本航空電子の半導体がなければ、外国軍はミサイルを飛ばすことすらできないそうです。要するに、日本国民の血税から払われた武器購入代は、米国企業を通して、日本の特定企業に還流する仕組みが出来上がってるんです。それこそが(1)の、戦争を絶対目的とする非正規軍の存在理由なのです。
本当にこの世から戦争を失くしたいのなら、日本の先端技術の海外流出を止めればいいだけのことなのであり、「沈黙の艦隊」の如く、その戦闘力(*2)を世界に見せ付ける必要なんて全くないのです。私が外国軍の指導者だったら、この世界から戦争を失くすために、まず、日本の生産基地を徹底的に無力化するでしょう。
*2:繰り返しになりますが、核兵器は存在しません
(4)日本海海戦は日米露欧の計画戦争である(ヤラセ)
日本海海戦で、後に日本占領を完遂するマッカーサー元帥が観戦武官として日本海軍に乗船していたのは有名な話です。歴史研究家の中には、そもそも日本海海戦を指揮していたのは、東郷平八郎元帥ではなく、欧米から派遣された海戦経験豊富な観戦武官たちだと言う人もいます。
この日本海海戦については司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」による印象操作が強烈なのですが、現実は小説と比べてさらに複雑に込み入ってるか、全く異なるようで、私もまだ完全に整理ができていません。少なくとも、バルチック艦隊がわざわざ超長距離を移動して日本海に進軍してきたというストーリー自体が、軍事行動的に不自然極まりないのです。
これについては追って見解を記事にしたいと思っていますが、おそらく、日本海海戦自体が、日米露欧の軍事部門が共謀して起した軍事ショーであったと見ています。その狙いとは、ロシア王政の打倒です。この海戦からおよそ10年の時を経てロシア革命が起き、ロマノフ王朝が倒れたことと深く繋がっていたということです。
* * *
以上、簡単に私の所感を綴ってみました。「空母いぶき」に限って言及すれば、物語の仮想敵国にされているのは明らかに中国です。中国海軍との緊迫するやりとりが話しの肝となっているようですが、以前にもお知らせしたように
中国軍と自衛隊の間でかつて空戦が行われています。
もう何10年も前の話しですが、自衛隊のF4のファントムが撃墜されたと聞いています。もちろん、全て闇の中に葬られているのですが、B氏によると、このような隣国軍との小衝突は、軍事の世界で日常茶飯事だそうです。ですから、この情報以外にも自衛隊の衝突事例はあるのかもしれません。そんな現実も押さえず、自衛隊のある一面だけを強調するような空想軍事ファンタジーになんの意味があるのか、甚だ疑問を覚えるのです。
本当に、世界の平和安定を願うのなら、「沈黙の艦隊」は海洋に豊富な水資源があることを、全世界に伝えるべきではないでしょうか、国連常任理事国ならそれくらいやりなさいと言いたいです。まあ、漫画ですからそこまでムキになる必要もないでしょうけど。
関連記事:水資源問題は存在しない
キリストの御国にて記す
管理人 日月土
図:公開映画「空母いぶき」
私にとって、かわぐち氏の作品は「沈黙の艦隊」が最初ですが、後年、世の真相を知るにつけて、かわぐち氏の現実認識の甘さは目に余ると感じています。それを幾つかピックアップすると次の様になるでしょうか。
(1)自衛隊には正規と非正規(偽)がある
(2)日本の艦船は既に原子力化されている
(3)世界の軍事装備品の技術基盤は殆んど日本製である
(4)日本海海戦は日米露欧の計画戦争である(ヤラセ)
それぞれについて私の認識を簡単に説明しましょう。
(1)自衛隊には正規と非正規(偽)がある
本ブログを長らく読んでいただいた読者さんには説明不要かと思いますが、自衛隊には漫画に描かれているような概ね理性的な、国民が一般的に想像し得る組織と、戦争遂行を絶対目的とし、超法規的な活動をしている別働組織の二つが存在します。もちろん、超法規組織ですから公式文書などにその存在が記載されているはずがありません。私はそれを偽自衛隊と読んでいます。私はその存在を10年に亘る123便事件の調査活動を通して確信しています。
123便事件の主役はまさにその偽自衛隊なのですが、その断片的な表れは、最近の沼津事情からも観測することができます。彼らは戦争遂行そのものが目的ですから、日本を守るなんてことを本気で考えていません。強いて守るべきものを挙げるなら、彼らのスポンサーである、古代から連綿と続く権力者の家系や、その影響下にある大企業群であると言えるでしょう。経済的利益と権威の維持のためには、日本人ですら殺すし、平和が続くことを望まない人たちです。
図:日本の実際の統治機構(仮説含む)
日本は見えない権力機構によって統治されている
各別働隊は奥の院(仮称)の直轄部隊と考えられる
関連記事:蘇る亡霊(19)
参考記事:駿河湾・沼津関連記事ガイド
(2)日本の艦船は既に原子力化されている
「沈黙の艦隊」では、日本初の原子力潜水艦が架空の存在として登場するのですが、何を言ってるのかと呆れるばかりです。自衛隊が現保有している公称スターリングエンジンの潜水艦は、燃料無補給で潜航日数40日が定期任務です。その40日も備蓄食料の搭載量の制限で決められているのであって、燃料や水の補給とは関係ないのです。正直、
どんだけ燃費がいいんだか
と言わずにはいられません(*1)。現在の小型原子炉のサイズはアメリカンフットボール大に小型化できるので、旧型の原潜のように露骨に大きな原子炉を船内に置く必要がないのです。おそらく、そのような小型原子力発電装置を公式スペックから外して搭載していることは明らかです。同じように「空母いぶき」のモデルになった、出雲や加賀のような大型護衛艦にも非公式の補助エンジンとして搭載されていることは間違いありません。
この技術革新を知らないからこそ、「沈黙の艦隊」や「空母いぶき」のような、時代錯誤的かつ大時代的な空想戦争ファンタジーが描けるのでしょう。
*1:元海上自衛官のお話より。本人もどうしてそんな長期間潜航ができるのか分からないし、潜水艦任務は極秘扱いなので誰も教えてくれないとか。また、隊内に何を任務としているか不明な部門があることも証言されてます。
(3)世界の軍事装備品の技術基盤は殆んど日本製である
日本は米国製兵器を泣く泣く買わされていると思っている方が多いようですが、最新兵器の電子基盤はほぼ100%日本製なんです。また、艦船建造などに必要な高張力鋼などの特殊素材も、日本の鋼材メーカーがほぼ独占状態です。国際軍事評論家のB氏によると、日本航空電子の半導体がなければ、外国軍はミサイルを飛ばすことすらできないそうです。要するに、日本国民の血税から払われた武器購入代は、米国企業を通して、日本の特定企業に還流する仕組みが出来上がってるんです。それこそが(1)の、戦争を絶対目的とする非正規軍の存在理由なのです。
本当にこの世から戦争を失くしたいのなら、日本の先端技術の海外流出を止めればいいだけのことなのであり、「沈黙の艦隊」の如く、その戦闘力(*2)を世界に見せ付ける必要なんて全くないのです。私が外国軍の指導者だったら、この世界から戦争を失くすために、まず、日本の生産基地を徹底的に無力化するでしょう。
*2:繰り返しになりますが、核兵器は存在しません
(4)日本海海戦は日米露欧の計画戦争である(ヤラセ)
日本海海戦で、後に日本占領を完遂するマッカーサー元帥が観戦武官として日本海軍に乗船していたのは有名な話です。歴史研究家の中には、そもそも日本海海戦を指揮していたのは、東郷平八郎元帥ではなく、欧米から派遣された海戦経験豊富な観戦武官たちだと言う人もいます。
この日本海海戦については司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」による印象操作が強烈なのですが、現実は小説と比べてさらに複雑に込み入ってるか、全く異なるようで、私もまだ完全に整理ができていません。少なくとも、バルチック艦隊がわざわざ超長距離を移動して日本海に進軍してきたというストーリー自体が、軍事行動的に不自然極まりないのです。
これについては追って見解を記事にしたいと思っていますが、おそらく、日本海海戦自体が、日米露欧の軍事部門が共謀して起した軍事ショーであったと見ています。その狙いとは、ロシア王政の打倒です。この海戦からおよそ10年の時を経てロシア革命が起き、ロマノフ王朝が倒れたことと深く繋がっていたということです。
* * *
以上、簡単に私の所感を綴ってみました。「空母いぶき」に限って言及すれば、物語の仮想敵国にされているのは明らかに中国です。中国海軍との緊迫するやりとりが話しの肝となっているようですが、以前にもお知らせしたように
中国軍と自衛隊の間でかつて空戦が行われています。
もう何10年も前の話しですが、自衛隊のF4のファントムが撃墜されたと聞いています。もちろん、全て闇の中に葬られているのですが、B氏によると、このような隣国軍との小衝突は、軍事の世界で日常茶飯事だそうです。ですから、この情報以外にも自衛隊の衝突事例はあるのかもしれません。そんな現実も押さえず、自衛隊のある一面だけを強調するような空想軍事ファンタジーになんの意味があるのか、甚だ疑問を覚えるのです。
本当に、世界の平和安定を願うのなら、「沈黙の艦隊」は海洋に豊富な水資源があることを、全世界に伝えるべきではないでしょうか、国連常任理事国ならそれくらいやりなさいと言いたいです。まあ、漫画ですからそこまでムキになる必要もないでしょうけど。
関連記事:水資源問題は存在しない
キリストの御国にて記す
管理人 日月土